地球の内部はいずれ冷え切るのか、天野治

 

地球の中心は、鉄でできた内核(圧力が高いため固体)、外核(液体)で出来ており、温度は5000℃と推定される。
地球ができた時の、8個から10個の塊の衝突の熱が地球の中に取り込まれた。それから46億年がたった。普通の魔法瓶ならとっくに熱は冷めている。なんと地球のマントルの断熱効果はすさまじく、46億年でたった500℃しか下がっていない。
この熱を逃がすために、マントルは移動している。コアに近いマントルは軽くなって上昇し、地表面に近いマントルは重くなって、沈み込む。この運動が、地球の内部の熱を逃がしている。マントルの厚みは約3000kmである。
このマントルの移動が、地表面のプレートを動かし、大地震、大津波を引き起こす。またマントル物質は高圧で熱をもつため、地表面にでてくると圧力が下がるために、マグマなどの熱い溶岩になる。超巨大噴火の元となる。
すべては、地球の内部の熱を逃がすための、動きである。

悪い面だけではなく、地球が全球凍結(アイスボール)から脱出できたのも、この地球の内部の熱を逃がすための、火山などの活動が、二酸化炭素を増やし、温暖化効果で、アイスが溶けたのである。
科学はいつでも面白い。

さて、答であるが、地球の内部が冷え切るには、100億年以上かかる。その前に、太陽が超新星爆発を起こす。