重力波と相対性理論、重力波の測定とその意味

アインシュタイン相対性理論では、重力は空間をひずませると考えた。重力が大きいほど、空間のひずみは大きくなる。ひずみが大きくなると、光さえその空間から出ることはできない。ブラックホールである。
重力は力であり、伝搬は波で行われる。巨大ブラックホールからの波の波長は1200kmから8600kmと測定された。この重力の波は、伝わりながら、微小の空間のゆがみを生じる。ハンフォードとリビングストーンの3000km離れた観測地点のレーザー干渉計による空間のゆがみ測定で明らかになった。
このことは、相対性理論が正しいことを示す。すなわち、空間は大きな力でひずむことと、力は波で伝わることである。月の重力、太陽の重力がわれわれの空間に波で伝わっているのである。
また、重力波は、波長が長いので、直進性があり、物体を貫通するので、重力波をもちいた宇宙観測が今後進展することが期待される。