宇宙誕生、天野治


宇宙は137億年前に、誕生して、現在も拡張している、見えないダークマターが大半だという。光を通さないブラックホールがあるという。これらは、まだ解明されていない。さらに、宇宙が複数あるというパラレル宇宙論まで出てきている。これについて、1か月ほど考えてみた。ヒントは相対性理論量子論である。

物質は、粒子であって波の性質もあわせもつ。これが量子論である。宇宙誕生のときには、粒子と波と空間がぎゅうぎゅうに詰まっていたと考える。137億年前に、空間が開き始めた。この瞬間がビックバーンであり、そこからの開きがインフレーションである。空間は今でも拡張している。空間は開いたからこそ、我々は感じることができるのであって、開いてなければ閉じ込められている。これで宇宙が今でも拡張していることを説明できる。
開いた空間にそって、ぎゅうぎゅうに詰まった粒子と波が拡散した。粒子は主に水素とヘリウムである。波はそのエネルギー分だけの重さを持つが、粒子の性質はすくない。このため、観測できない。これがダークマターである。重量はあるが、観測できないのも、このためである。これでダークマターが説明できる。

光を通さないブラックホールも、波長の非常に短い、このため巨大なエネルギーをもち、その分巨大な重量を持つ、すなわちE=mc2 エネルギーを光の速さの二乗で割ったものが、その重量である。この重量が空間をゆがませるのである。その歪みの曲率が多ければ、光はその曲率に沿って曲がる。重力レンズである。これで、光を通さないブラックホールが説明できる。

このように考えれば、宇宙というのは理解できる。トンネル効果を拡張したパラレル宇宙論は不要だと思う。